活動記録

楽音のOB・OGサークル「楽音next」のブログです.

BGMになった日

本当に寒い日だった。

 

去る6日はAndy’s barで柏原さんと弾き語りライブをした。ライブの前には楽音Nextのミーティングがあったのだが、これまでとは比べられないほど内容の濃いミーテであった。今後の運営方法を真剣に議論する場であったのに、僕はミーテなどどこ吹く風でライブ用のカンペ作りに専念していた。

 

ライブは夜10時から始まる。想像していたよりも本格的なセッティングだった上に、一般のお客さんもかなり多かった。外国人の方も沢山。実は今回、曲目などが決まったのが一週間前くらいということもあり、あまり練習できなかった。初めて人前で歌ったが、ボーカルの人の大変さをつくづく実感した。自分で選んだ曲でさえ、一曲覚えるのは気合が要る。

 

ギターボーカルをやるならハーモニカを吹けなきゃと思い、ハーモニカを買った。じゃなくてブルースハープだ。ハーモニカとブルースハープって違うんですね。それはともかくベンドができないんですが…。誰か教えてくれませんか?

 

セットリストはこんな感じでした。

1.正しい街(椎名林檎

2.Walk out to Winter (Aztec Camera)

3.Across the Universe (The Beatles)

4.We can Work It out (The Beatles)

5.Eternity(Lyrico

6.流星ビバップ小沢健二

7.僕が僕であるために尾崎豊

8.Close to You (Carpenters)

9.Whiter Shade of Pale (Procol Harum)

10.My Back Pages (The Byrds)

11.Starman (David Bowie)

12.喝采(ちあきなおみ

13.Alone Again, Naturally (Gilbert O’Sullivan)

14.Whatever (Oasis)

 

何曲かグダグダだったけど皆さん暖かく見守ってくださいました。

 

アンコール:Piano Man (Billy Joel)

鳴り止まぬアンコールに応えて(笑)、今日もこの歌を。

みんな合唱してくれて楽しかった。

 

その後:セッション?

トムが僕のギターでアドリブで暴れたり、

AndyがSexy Ladyというゲスいオリジナル曲(?)を披露したり、

僕たちがもっとゲスい即興曲を歌ったり、

六甲祭でやった曲を合わせたり、

サックスとバイオリンとギターでクラシカルな感じになったり、

なんやかんやで最高に楽しい夜で、忘れられない思い出になった。終電はとっくに過ぎており、西村さんの家に泊まって、ソファで爆睡して卑猥な夢を見ました。ルルルルル~

 

あの日バーを出たときに別れ際、笑顔のAndyに言われた一言が忘れられない。

   “Keep on playing music!”

僕はかねてからBGMになりたい!と思っていた。その願い通りあの日BGMになれた。しかし、いざそうなってみると、ある種の心細さが尽きなかった。一緒に歌ってくれる人こそいたものの、BGMとしての孤独との戦いだった。僕の歌を聞いているのかも分からず、楽しそうに笑っているお客さんたち。

   ―僕の音楽は本当に必要とされているのか?

でも例えば僕が客の立場なら、素敵な音楽が流れる中で友達と喋ったり、ひとり黄昏たりするのは最高だろうし、演奏者を見てじっくり聴いたりするのなんて半分もないくらいだと思う。素晴らしい音楽こそ、「聞こえてくる」存在であってほしいから。だけどやっぱり、自分の音楽に自信を持ってそういう存在になれる人は本当にすごい。

 

そう考えると、ライブハウスでのライブなど、聴くことを目的として人が集まってくれる機会を持てるということは本当に幸せなことだなあと思った。鑑賞することだけが音楽の目的じゃないだろうけどね。一緒に音楽をできる喜びや音楽の味わいを分かち合った人たちがいるなら、そういう人たちと、そしてまた新しい人たちと、できるだけ音楽を続けていきたい。ネクストのライブなら自由に気兼ねなくやりたい音楽をやれるし、こういう場をもっと大切にしていきたいと思う。

 

なんかいろいろ書いたけど、あの日は本当に楽しかったですよ。前の方でずっと聞いてくれていた楽音の方々、ありがとうございました。もし次またAndy’s barで演奏する機会があれば更に進化したBGMとして降臨したいです。その時はまたみなさん来てくださいね。