【ドラム講'流'会】おまけ:free as a drum
もうちっとだけ続くんじゃ。
昨日の投稿(当日のイベントレポです!)で無事ブログも終焉を迎えたドラム講流会ですけれど、ちょっとしたおまけの更新でございます。
講流会当日、講座の前後の空き時間などにCDを流していたのですが、実は主催チームの密かなこだわりが詰まったセレクションCDだったのです。正直、当日あまりアピるタイミングもなかったので、毎度のごとくこのスペースを濫用して溜飲を下げたいと思います。
選曲はメンバー4人が「ドラム」こだわりという縛り以外は自由に数曲をセレクト。それぞれの尊敬するドラマーや好きなプレイスタイル、さらにはその性格までがわかりやすくあらわれた、おもしろいラインナップになりましたので、この場を借りて紹介させてください。各曲にそれぞれのコメントつき。個人的には、「好きなドラマーを見つける」というのは上達に最短の近道だとも信じておりますよ。
サカモト・リンゴselect
①Rock and Roll / Led Zeppelin(dr:John Bonham)
②Live Wire / Motley Crue(dr:Tommy Lee)
③Good Times Bad Times / Led Zeppelin(dr:John Bonham)
①もはや、
楽音nextでのドラム関連のイベントにおけるテーマ曲と言って もいいのではないでしょうか?ドラムから始まるイントロですが、 講流会の話にもあったように目立つ音だけコピーすりゃええっても んじゃなくて、 ゴーストノート等を使わないとノリが出せないっていう曲だと思い ます。②僕の思うまさにLAメタル!って曲かな、と。テクニック的にはそんなに目立つところはないのですが、 ノリが大好きです。③まさにボンゾ!なドラム。 最後の方の頭抜き3連で鳴り続けるバスドラがたまりません。バスドラばっかり言われる気がしますが、 個人的には全体的にちょっとタメ気味なリズムを奏でるボンゾ独特 のタイム感も聴いて楽しんでほしいところです。④現役の時、基礎練がいかに大事か思い知らされた曲です。はねたリズムで、かつスネアのアクセント、 ダブルストローク等ができないとまともにコピー出来ないです。 いつかもう一回ちゃんとコピーしたいなあ。
Good times bad times - Led Zeppelin - Lyrics
ダンボ・リンゴselect
①Live Forever / Oasis(dr:Tony McCarroll)
②By the Way / Red Hot Chili Peppers(dr:Chad Smith)
③HOWEVER / GLAY(dr:TOSHI NAGAI)
④透明少女 / NUMBER GIRL(dr:アヒトイナザワ)
①複雑なフィルもない、リズムもシンプル。なのになぜかハマっているドラムの典型。ドラマーが後々下手すぎて首になったという点も注目。②説明不要 パワーとファンクを兼ね備えたあっついドラム 譜面を追っても再現不能なドラマー。個人的には初めて聞いたレッチリの曲というのもあって思い入れ強
し。③皆さんもご存じ GLAYの最大のヒット曲。Jロックドラマーの名手 TOSHI NAGAIはAメロにレゲエアレンジをぶちこんできました。僕はこれでレゲエのバスドラムパターンを知りました。④正調 アヒトイナザワ節。この人のドラムもまじで譜面だけでは伝わらない勢いがあります。フォロワーを今も多く産み出すナンバガの魅力を凝縮した曲。
ポー・ザ・リンゴselect
①黒猫のチャチャチャ / 小島麻由美(dr:八馬義弘)
②Seven Days / Sting(dr:Vinnie Colaiuta)
③さち子 / Lamp(dr:佐々木俊之)
④The Socialites / Dirty Projectors(dr:Brian McOmber)
①こまけえこたあいいんだよ!といわんばかりの、
ドシャンバシャン音にキュンとする。 一小節ごとにドラムをひっくりかえしてるみたいだ。②変拍子の楽曲にポリリズムをのっけるという変態の親子丼プレイ、 でも真に恐ろしいのはそれをただの良いポップスとして聴かせてし まうところ。③リズムが寄せては返し、 シンバルの音が浜辺でキラキラと砕ける。 ドラムがさざ波に代わるなんてことがあるんだなあ。④ヒップホップ?ブラジリアン?何風でもない、 無国籍なシンコペーション。打ち込みとナマの境界線も曖昧な、 奇妙で美しいビート。
Dirty Projectors - "The Socialites" (Official Music Video)
モッサン・リンゴselect
①RAINY DAY, RAINY HEART / T-SQUARE(dr:則竹裕之 covered by モッサン・リンゴ)
②IT'S MAGIC / T-SQUARE(dr:清水永二 covered by モッサン・リンゴ)
③MID MANHATTAN / Casiopea(dr:神保彰 covered by モッサン・リンゴ)
④TRUTH / T-SQUARE(dr:則竹裕之 covered by モッサン・リンゴ)
※全曲、六甲祭でのコピバンライブ音源。ハートっょぃ
①曲名から分かるのは雨が降っているという状況。そしてそれは、
しとしと降る雨だろうと想像できる。 ハイハットの音を適当に変えることによって、 自然と心情の変化を表現した。〜とにかく眠たかったので、それを表現。 欠伸は頑張って目を覚まそうとしている反応だけれど、 それのように、眠たいけど気持ちは頑張る気満々だよと。(drum solo)〜ギターのSくんは、 曲によって時間帯を感じるらしいという話を聞いたので、 時の流れを表現してみた。 アフターファイブから始まって深夜から夜明け、 そして最後はまた夕方に向かう。(guitar&bass solo)②そのままの時の流れで、夜の歓楽街を表現。 ベースソロのセクション辺りからは、 マジックの盛り上がり部分で、 次々と目まぐるしく変わっていく様を表現するために、 原曲とは違って8小節置きにリズムを変えるようにアレンジした。③こちらは更に夜更けになる。 この曲のポイントは後半でライドを4ビートで叩きながら、 ゴーストノート的にハイハットを刻むようにして、 ツインドラム感を少し再現してみたので、 そこに注目してもらいたい。④言わずと知れた名曲。キメをキメきらないで、 最後にキメることによって、そのよさがぐんと引き締まる☆
Casiopea vs T-Square - MID-MANHATTAN live 2003
いやリンゴがいねえ!!
まとめていてあらためて気付きましたが…いやうすうすわかってたけれど…これだけこすり倒してるのにも関わらず、ビートルズの曲もリンゴスターのプレイも誰一人選んでないという。これは義理に欠けるといわざるをえないでしょう。ごめんよ。
せめて最後に一曲、リンゴスターの名演を紹介して締めておこうと思います。ありがとう、リンゴ!